現在、ニュースで話題になっている沢田研二さんのライブ問題。世間からは様々な声が多く届いていますが、ライブスタッフをしたことがある僕として、裏方として思うことを書きます。
黒幕で囲った件
ライブを開催する際は、このアーティストで平日だとどれくらい集まるか、土日だとどれくらい集まるか試算します。
以前はCDの売り上げやファンクラブの人数から試算することも多かったです。
現在はCDがなかなか売れない時代ですし、youtubeを通してファンになる方もいるので、一概にはそうとは言えないところがあります。
以前だと、シングルで100万枚売り上げる大物アーティストは、その1割の10万人を集まる能力があると言われていたんです。
その予定を変更せざるを得なくなった場合に、黒幕が使われます。
今回は9000人集まる予定だったのが、7000人しか集められなかったんですよね。
そうなると2000人分の座席に黒幕がかかり、「ここは元々、客席にする予定ではありませんでしたよ」という風に、調整を図ろうとするんです。
これが、アーティストにとってはけっこうつらい部分があります。
なぜ、沢田研二さんは講演しなかったのか?
今回、沢田研二さんがライブを中止したのは、契約と話が違うからという理由が語られています。
それは、もっともなことだと思います。
もっと早く、事情を説明して、調整すれば、沢田さん自身の気持ちも整理できたと思います。
気持ちが複雑なまま、ライブをしたくなかったんですよね。
それはなぜなのか?僕が思うのは、契約云々というよりも、「沢田研二というブランド」を落としたくなかったのではないかと思います。
実際にライブが開催されると、来客された7000人のファンは2000人分の黒幕があることに気づきます。
そうすると、「空席があるのか。沢田研二さんって人気がなくなったんだな」と7000人のファンが思うことになります。
満席と空席がある状態では、会場の雰囲気に違いがあって、空席があるとちょっと冷めた雰囲気になってしまうんです。
「そんな中で、その状況をずっと見ながら、約束されていた話と違う中で、人気がなくなったと思われたかもしれない、盛り上がりに欠けるかもしれない。」
こんな気持ちで沢田研二さんは表に出て歌うのです。
まとめ
今回の話題では、世間では厳しいコメントが多いです。
同じくジャニーズアイドルやアーティストとして活躍している著名人からのコメント
ダイヤモンドユカイさん「あんな正直に語れる人は素敵」
TOKIO国分太一さん「伝説をつくったのかな」
NEWS加藤シゲアキさん「沢田研二さんもファンにためにやった方がいいということはわかっていたと思う」
沢田研二さんの思う気持ちが分かると擁護している雰囲気です。
今後も伝説のジュリーとして活躍されることを望みます。